外国語教授法⑥〜いろいろな教授法〜

ついに教授法も第六弾になってしまいました。今回で最後になります。あと4つです。あとは下り坂です。早速、みていきましょう。

まず、オーディオ・リンガル・メソッドの欠点を思い出してみます。パターン・プラクティスの口頭練習により、単調でつまらないというのがありました。

何度もなんども機械のように繰り返す練習から、勉強するのは心の通った人間なんだから、もっと人間であることに注目して勉強しようよ。というように考え出来上がったのが、今回紹介する4つの教授法です。

ヒューマニスティックな教授法です。それぞれの開発者が心理学者や精神医というのが人間に注目しているからこそなんだなあと感じられ、面白いです。

サイレント・ウェイ

心理学者のガッテーニョさんが考えました。Silent「無口な」ということから、なんと先生は話さない!「沈黙」がキーワードでいいと思います。先生が喋らないとすると、どうやって教えるのか、、、物を使うわけです。ロッドカラーチャートなどを使って文法や、発音なども導入するそうです。

TPR

これはTotal Physical Responseの頭文字を取ったもので、心理学者のアッシャーさんが考えました。リスニング力の養成が目的で、どうやるかというと、先生の出した指示や命令を学習者に体で表現させるという方法です。体全体(Total Physical)で、先生の言ったことに反応(Response)するわけです。「立ってください」と指示し、学習者がそれに従うことができたなら理解していると考えるからだそうです。僕は個人的に初級のクラスで使えそうだななんて思っています。体を動かすとリフレッシュできますからね。

 

CLL

これはコミュニティ・ランゲージ・ラーニングの頭文字です。心理学者のカランさんが作りました。一言で言えば、「カウンセリング」です。カウンセラーがクライアントの心理的な問題などを、独立できるようにサポートするように、外国語学習も同じようにやってみようというものです。ですので、リラックスさせることが重要であり、教室などとは呼ばず、コミュニティ、先生と呼ばずにカウンセラー、学習者と呼ばずに、クライアントと呼びます。

サジェストペディア

こちらは、精神科医のロザノフさんが提唱しました。暗示学の応用だそうですが、催眠術のようなものでいいと思います。テレビで催眠術を見る機会がたまにありますが、ほとんど100%なぜか催眠にかけられる人は全員下を向いていませんか?まっすぐカメラを見ながらかかる人はいないんじゃないでしょうか。下を向いているのは、しっかりリラックスできているということなんです。とてもリラックスができていてふわふわした状態になると、術者の暗示がスッと入ります。結果、たとえば水が甘くでも辛くでも感じるということです。

何が言いたいかといいますと、めちゃめちゃリラックスが大事なのでなんとしてでもリラックスしてもらおうとするのが大事ということです。とてもリラックスしてフワフワした状態さえ作れれば、外国語の学習もスッと入ることができる。こんな感じでいいと思います。

繰り返しますが、リラックスを何が何でもしてほしい。ということでそのためにあらゆる手段を使います。

まずは教室の雰囲気です。絵画観葉植物照明ソファ、さらにクラシック音楽なんかも使います。お金持ちななったみたいですね。

そして、授業の構成ですが、プレッセッションコンサートセッションポストセッションのなんと贅沢三部構成です。まるで演劇やコンサートみたいですね。素晴らしい映画や演劇を観たあとは心がふわふわ浮いていて心ここに在らずということはよくありますが、きっとそういうことも利用しているんだと思います。

おわりに

いかがでしたか。今回の4つの教授法はかなり個性的でした。簡単にできるものは少なかったですが、今まで勉強した王道の教授法にも取り入れてみても面白いですよね。個人的に、TPRと「リラックス」に関して、授業に取り入れても面白そうだなと思いました。

今回で教授法は終了になります。本当にお疲れ様でした。全体的にかなり重たかったですが、検定試験では毎回見るような範囲ですので、しっかり点を取れるようにしたいですね。

 

 

西口光一著(2017)『日本語教授法を理解する本 歴史と理論編 解説と演習』バベルプレス
ヒューマンアカデミー著(2018)『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第4版4刷』SHOEISHA

 

 

最新情報をチェックしよう!