子音

さあ、今回からは、音声の中で山場の一つである子音をみていきましょう。

自分はちょっと滑舌がよくないなあと思っている人や、外国語を発音良く話したいという人も、役に立つ情報があると思います。

雪道では、ゆっくり歩くのと同じように、つまずきやすいところは、ゆっくりみていきたいと思います。

子音の定義

そもそも子音とはなんやねんということです。母音の時に少しだけ触れましたが、まず母音とは、息が妨害されないで出る音でした。トンネルに例えると、他に車はなく、スムーズに出口まで駆け抜けるイメージでした。

一方で子音とは、息が妨害された音のことです。では妨害されたとはどういうことでしょうか。

トンネルで例えると、トンネル内で渋滞があったり、そうでなくてもとても濃い霧が発生していたり、トンネルの出口付近が工事で、急な車線変更を余儀なくされたり、めちゃめちゃ狭いトンネルで気をつけないと側面に傷がついてしまうようなイメージです。

このように口は子音を出すために色々な場所で、息を妨害します。

要するにこの『妨害』というのがポイントです。

子音の要素

それでは、数ある子音はどのように区別するのでしょうか。その要素は3つあります。

1つ目は、どこで息を妨害するか、2つ目は、どうやって息を妨害するか、3つ目は、声帯振動の有無です。

1、調音点

子音は『妨害』することだとわかりました。次は『どこ』で妨害するかが1つ目の要素です。

例えば、トンネルに入った時に入り口付近で工事があって、最初はあまり進めなかったけれど、そこを過ぎれば出口までそのまま快適に行けるのと、入り口はスイスイでも出口付近で工事があって減速しなければならないのは何か気持ちに変化を感じるでしょうか。僕個人は、トンネルを出る瞬間のなんとも言えない高揚感を覚えるので、前者は許せますが、後者は不快感を覚えてしまいます。。。

妨害する場所によって息の流れが変わる例でした。このように、妨害される場所によって、まず子音の音が変わってきます。

この場所()のことを調音すると書いて、調音点と言います。

前回歯茎や硬口蓋など、口の中の用語がありましたね、そのほとんどが、調音点の具体的な場所になります。

2、調音法

調音点は、妨害する場所でした。次は、『どうやって』息を妨害するかです。

例えば、あなたはトンネルに入ろうとしています。入り口には以下の状況になっています。

①渋滞がある②車一台通れるかほどの狭さ③トンネルを塞ぐように人が立っている

あなたは同じように、同じスピードでトンネルに進入できますか。

おそらく渋滞の時は、前に車があるのでゆっくり赤信号で止まるように徐々に減速し、狭い場合は、前に車がなくてもかなり慎重に進み、人がいる場合はかなり余裕を持って止まるのではないでしょうか。

どう妨害するかによって息の流れが変わる例でした。このように、妨害する方法によっても子音の音は変わってきます。

この方のことを調音法と言います。

3、声帯振動の有無

3つ目の要素は声帯が震えるかどうかです。つまり、有声音無声音との違いによって子音が変わるということです。

具体例を言ってみるのが早いと思います。

飲み物を飲む時の音で、「ゴク!」というのがあります。発音では〔gok〕となり、それを発音する時〔go〕の時、声帯が震え、〔k〕の時は声帯が震えないでしょう。

まだ詳しく見られてないので、わかりにくいと思いますが、声帯振動があるかどうかでも子音の音は変わるということが言いたいだけなので、今はわからなくても問題ないです。

おわりに

今回は子音の要素を3つみました。この3つは今後常に意識しながら勉強するととても効果的だと思います。

まだまだ大変な箇所はたくさん残っているので、このあたりは、なるほど〜そんな感じなのか〜と読み進めてもらえればと思います。

次回から、調音法についてみていきたいと思っています。

 

 

猪塚恵美子・猪塚元著(2018)『日本語の音声入門 解説と演習 全面改訂版』バベルプレス
ヒューマンアカデミー著(2018)『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第4版4刷』SHOEISHA

 

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