今回は語種というあまり聞き慣れない言葉を見ていこうと思います。
入り口としてはやや聞き慣れない言葉ですが、一旦目を通してみれば一度は聞いたことがある言葉が登場するので、
難易度的にはあまり難しくないと思います。
語種とは
語彙の分類で、どのように生じたかに注目したものを語種と言います。
和語、漢語、外来語、混種語の4種類に分けられます。
定義とは異なってしまうかもしれませんが、語彙の種類だから語種と考えたほうがイメージしやすいですね。
4種の語種はそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。
和語
和語は「和」という言葉があるように、日本語固有の語のことを言います。大和言葉という名前でも知られています。
「あめ」や「くも」のような漢字の訓読みと考えるのが一番簡単だと思います。
他にも「も」とか「へ」のような助詞も和語です。
そう考えたら、日常で生み出す文や会話にほとんど必ず和語が含まれていると言っても言い過ぎではないでしょう。
特徴を言うと、
「さくさく」のようなオノマトペに多かったり、ラ行で始まる言葉が少なかったり、「本棚」のような連濁が起きやすいという特徴があったりするようです。
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漢語
漢語は漢字の「漢」という字があるように昔の中国の漢字の音を使った言葉のことです。他の言葉から借りて使う言葉を借用語といいますが、漢語はまさにそれにあたります。
漢語は、中国の言葉から借りてきた言葉なので、本来の日本語とはちょっと違った読み方の体系があります。
その読み方こそが音読みで、音読みの言葉は漢語ということになります。
例えば、「会議」や「雷雨」が漢語にあたります。
外来語
外来語はカタカナ語と言われることがあるそうです。
「コート」「コーラ」のようにカタカタなので、見たらわかります。
外国語も借用語になります。
ただ、注意として外来語=英語というわけではありません。
「モンブラン」「ブランコ」「ガトーショコラ」の言葉は英語からの借用ではなく、それぞれフランス語、ポルトガル語、フランス語からの借用だったりするので、カタカナ語=英語と考えるのはやめましょう。
ちなみにモンブランは「白い山」、ガトーショコラは「チョコレートケーキ」の意味だと知ったときはちょっと衝撃でした。
混種語
混種語も文字から推測できます。「混ざった」語なので、和語と漢語、和語と外来語、漢語と外来語が混ざってできた言葉のことです。
違う語種の組み合わせということですね。
例えば、
和語と漢語の混種語の例は「青信号」や「両手」や「ゆとり世代」など、
和語と外来語の例は、「布マスク」「ビニール袋」「もしもボックス」など、
漢語と外来語の例は、「グーグル広告」「迷惑メール」「皇居ランナー」などがあります。
ちなみに和語と漢語の混種語について、
音読み+訓読みの言葉の読み方を、重箱(ジュウばこ)読みと言い、
訓読み+音読みの言葉の読み方、湯桶(ゆトウ)読みと言います。
「重」は音読みが「ジュウ」で「箱」は訓読みが「はこ」、「湯」は訓読みで「ゆ」で「桶」は音読みが「トウ」なのでこのように言います。
まとめ
まとめると以下のようになります。
和語・・・日本固有の言葉、訓読み
漢語・・・中国からの借用語、音読み
外来語・・・その他の借用語、カタカナ語
混種語・・・上記3種の組み合わせ
おわりに
いかがでしたか。
今回は比較的易しかったのではないでしょうか。
とはいっても、検定試験の勉強をしているとさまざまな外来語が出てきます。
上で書いたようにどうして日本語について勉強しているのにカタカナ語ばっかり覚えなければいけないのかと試験勉強の1年目に不満を持っていた記憶があります。
そんな言葉に出会ったら、混種語か外来語か考えるのようなゲームにすればちょっとは気が紛れるかもしれません。
また、自分で混種語をいろいろ探してみるのも面白いのでぜひやってみてください。
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