品詞⑥〜接続詞と感動詞〜

今回は接続助詞感動詞を同時に扱っていこうと思います。

あまり書くことがないからです。

しかし、少しだけ注意しておきたいところもあります。

どういったところか見ていきましょう。

もくじ

接続詞とは

接続詞とは、語と語、節と節、文と文をつなぐ品詞です。

節というのは、述語を中心としたまとまりという意味です。

例えば、述語が「降る」だとすると

「雨が降る」「雪が降って」「雨は降れども」のようなものが節です。

さて、話を戻しますと、

語と語をつなげるというのは、

電話あるいはメールで受け付けております。」のようなものです。

節と説をつなげるというのは

「昨日は車を買い、そして家も買った。」のようなものです。

文と文をつなげるというのは、

今日はきちんと学校へ行った。しかし、ずっと寝ていた。」のようなもののことです。

個人的には接続詞は句点(。)のすぐ後に来ることが多いように感じます。

そして、接続詞にはあたりまえですが、意味があります。

意味は○種類あると覚えるのではなく、こんな感じの意味があったなあと認識するくらいがいいと思います。

というのは日本語教育能力検定試験は覚えることが多いので、できるだけ覚えることを少なくしたいからです。

以下に紹介しますが、順接、逆接、並列・累加、対比・選択、転換を全部覚えようとするとなかなか大変です。

覚えるのではなく、思い出せるようにしておきます。

手順として、接続詞という言葉を聞いたら、「ああ、たしか『だから』とか『しかし』とかがあったなあ』と自分で具体的な接続詞を思い出します。

次に「『だから』は順接だ」「『しかし』は逆接だ」のように当てはめていくようにすると覚えなくてもいいですよね。

以下に代表的な接続詞を2、3個並べたので、まずはピンときた接続詞をしっかり頭に入れておきましょう。

順接

「だから」「それで」「したがって」などがあります。

逆接

「しかし」「だが」「ところが」などがあります。

並列・累加

「また」「そして」「しかも」などがあります。

対比・選択

「一方」「反対に」「または」などがあります。

転換

「さて」「ところで」などがあります。

接続詞と接続助詞の違い

まだ扱っていませんが、助詞のの種類に接続助詞というものがあります。

簡単に接続助詞の例を挙げておきます。

「と」「のに」「ので」「ため」などがあります。

接続詞接続助詞・・・

名前が似ています。何が違うのでしょうか。

答えは品詞が違います

だから何?と言われてしまいそうなのですが、意外に大切です。

接続詞は接続詞で、接続助詞は助詞です。

品詞の特徴を見てみると、

接続詞・・・自立語
助詞・・・付属語
自立語というのは自分で文節になれます。つまり、そのままで意味がわかる言葉です。
逆に、付属語は自分で文節にはなれず、自立語とくっつくことで分節になれます。つまり、そのままでは意味がわからない言葉です。
ということは、
「その語だけ口に出してみる」
と良いと思います。
「だから」「しかし」「一方」など接続詞はそのままでも意味がわかります。
しかし、「ので」「のに」「ため」などは聞いても「???」となりませんか。
口に出してみると、違いがわかる接続詞と接続助詞でした。

感動詞

感動詞とは感嘆詞、間投詞とも呼ばれ、独立して使われる品詞です。

たった一語で文になれるとはなんだかとってもパワフルです。

感動詞にもいろいろな分類がありますが、

例えば、機能で分けると、

詠嘆、注意、驚き、勧誘、呼びかけ、歓喜などたくさんあります。

ちょっと多いので、私は核ののイメージとして

「感情とやりとり」ということだけ頭に入れておきました。

最後になりますが、具体例を挙げておきます。

「おお」「おや」「ええ」「ねえ」「やあ」「やれやれ」「もしもし」などです。

まとめ

まとめるとこのようになります。

まとめ
接続詞・・・語、節、文をつなぐ
感動詞・・・感情とやりとり

 

おわりに

品詞の中でもちょっと小休止的な分野でした。

とはいっても特に接続詞は大切なところですので、しっかりとおさえておきましょう。

学習者からすると、日本語能力試験(JLPT)のような試験の読解の時にしっかり勉強することになるところだと思います。

接続詞の知識がそのまま解答につながることは少なくないので、学習者にとっては非常に大切な箇所だと言えるでしょう。

 

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この記事を書いた人

日本語講師として日本語学校に勤めています。日本語教育能力検定試験や日本語教育や現場についていろいろアウトプットしていこうと思っています。

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