品詞③〜名詞の種類〜

今回は名詞です。

名詞は種類が多いです。

普通名詞固有名詞数量詞代名詞形式名詞に分けられます。

代名詞は説明が多くなるので、今回はさらっとだけ確認する程度です。

普通名詞

普通名詞は我々が一般にイメージする名詞と同じだと考えて問題ないでしょう。

ただ、普通名詞はさらに2つに分かれ、具体名詞抽象名詞に分かれます。

具体名詞は具体的、抽象名詞は抽象的な名詞です。

具体名詞は触れて、抽象名詞は触れないという感じだと思います。

具体名詞の例:机、椅子、犬、服 など

抽象名詞の例:愛、時間、心、幸せ など

固有名詞

固有名詞とは、特定され1つしかないもののことです。

英語だったら、大文字で始めますよね。

富士山、利根川のような具体的な場所の名前や、卑弥呼のような人名も固有名詞です。

数量詞

ぱっと見で名詞とは思いにくいのがこの数量詞です。

数量詞には、数量を表す基数詞と順序を表す序数詞に分けられます。

基数詞の例:〜枚、〜冊、〜本 など

序数詞の例:〜番、第〜、〜段 など

名詞は一般的に単独ではなく、助詞を伴って使いますが、数量詞は助詞を伴わないで使われることがあります

例)辞書を3冊買いました。←普通は「〜買う」だが「を」がなくても成立する

代名詞

代名詞とは人や物を指す言葉です。

英語だと、I や he や they や it などがありましたね。

日本語では人称代名詞指示代名詞の2つで考えます。

人称代名詞

「人」という言葉があることから、人称代名詞とは「わたし、おれ、あなた、彼」のような人に関するものだと推測ができますね。

日本語では、「あなた」や「彼」のような 2、3人称で人を呼ぶことが少ないことを押さえておきましょう。

「あなたの趣味は何ですか」のような英語の直訳には何か変な違和感があるのはこのためです。「趣味は何ですか」が自然ですよね。

学習者はこの誤用が多いです。先生に「あなたは〜ですか」のような質問をよくしてきます。

指示代名詞

こちらの指示代名詞は場所や事物などを指します。

「あれ」「それ」「あの」「この」「そう」「どんな」のようなコソアド言葉を思い浮かべればいいですね。

上記の例からも伺えるように、名詞(これ)、名詞を修飾する連体詞(この人)、副詞的な役割(こうする)を持ちます。

さらに指示代名詞文脈指示現場指示の2種類に分かれます。

現場指示は、「その塩取って」のような見えるもの。

文脈指示とは「あの話は最高だった」のような話の中のものです。

この2つの具体的な説明は別の機会にします。今回は体系の理解を目指します。

形式名詞

形式と聞くと、中身は伴っていないけど、カタチだけというイメージがあります。

形式名詞とは、単体では主語や述語にはなれず、の名詞を修飾するものとセットで使われます

ちょっとわかりにくいので、形式名詞の例をいくつか挙げます。

「こと」「ところ」「ため」「せい」「たび」「はず」のようなものです。

普通、名詞は主語にも述語にもなれます。

例えば、

りんごはおいしい。」(りんごが主語)
「私の好物はりんごです。」(りんごが述語)

それではこれはどうでしょう。

ところはカレー屋です。」
「遅刻はせいです」

違和感がありますね。これが形式名詞の特徴です。

この形式名詞を使ってあげるには、いっしょに使われる言葉も用意します。

よく行くところはカレー屋です。」
「遅刻は電車が止まったせいです。」

ならいいですよね。

このように形式名詞は、修飾することばがなければなりません。

まとめ

まとめると、名詞はこのようになります。

ー名詞の体系ー

名詞の種類
普通名詞・・・さらに具体名詞と抽象名詞に
固有名詞・・・人名、地名など

数量詞・・・さらに基数詞と助数詞に
代名詞・・・さらに人称代名詞と指示代名詞に
              指示代名詞さらに現場指示と文脈指示に
形式名詞・・・修飾の言葉が必要

おわりに

どの品詞についても言えることですが、品詞の分類は人によっていろいろ異なっていたりします。

大切なのは、おおまかな枠組みを知っておくことだと思います。

人によって分類が違うということは、それがテストで聞かれるということはないということです。

私は赤本に従っておけば大丈夫だろうということで、分類は赤本通りにまとめています。

 

 

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