世界には様々な言語があります。日本語、英語など数え切れないほどあります。またその一つの言語をとってもバリエーションがあります。例えば、関西弁、東北弁などと言われるものです。

それらが接触することを言語接触と言います。

言語接触が起こるとどうなるのかその例を見ていきましょう。

ピジンとクレオール

ピジンとは、貿易などの理由から、異なる言語を話す国と関わるときにお互いがわかる言語を互いの言語の要素を取り入れた言語のことです。出来立ての言葉なので、言語の赤ちゃんのようなイメージです。

ピジン文法が単純、音韻や語彙も少なく、書き言葉をもたないなどの特徴がありますが、これらは暗記しなくても、赤ちゃんや未熟といったイメージがあれば導き出せると思います。赤ちゃん=ピーピー(ピ)泣く人(ジン)やピュア(ピ)な人(ジン)なんて覚えてもいいかもしれません。

ピジンは赤ちゃんや未熟なイメージに対して、クレオールは成人というイメージです。なぜならクレオールはピジンが受け継がれて定着したものだからです。

成人、成熟というイメージからクレオールの特徴である、ピジンよりも文法が複雑で、音韻や語彙の数も多いということも納得できるのではないでしょうか。クレオール=クレオール(old)なんて覚え方はどうでしょう笑。

ダイグロシアとポリグロシア

ダイグロシアとは、1つの社会において、2つの言語変種が共存して新聞や法律、日常会話で使われたりと社会的な機能を持っている状況です。

新聞や法律といった公の場で学校の教育によって学習される言語が高変種と呼ばれ、自然と身につくものを低変種と呼ばれます。

一例を挙げてみましょう。

厳密には違うのかなと思いますが、イメージをつかむのには役立つと思います。

例えば京都で考えてみると、家では京都弁、友達とも京都弁で話す。しかし、教科書や新聞をみても標準語で書かれており、京都弁で書かれていない。

ここでは、標準語としての日本語と、地域方言としての日本語との二つの言語変種が、京都という一つの社会で共存していて、前者が高変種、後者が低変種と言われます。

ちなみに高変種は、H変種や、High変種、低変種はL変種やLow変種とも言われますが、高い=High、低い=Lowということに気づけば、全部覚える必要もありませんね。

そしてポリグロシアとは、ダイグロシアの3つ以上のバージョンです。つまり、1つの社会に3つ以上の言語変種が共存する状況です。

diとはギリシャ語で「2」を、polyとは「たくさん(3以上)」という意味だそうです。ジレンマ(2つの事の板挟み)や、Perfumeの「ポリリズム(複数のリズム)」という曲やポケモンの「ポリゴン(多角形)」などの語源です。

覚えるのに使えるかもしれません。

おわりに

今回は言語接触についてみました。

学校で違う地方の方言を話す先生がいると、自然とそうしゃべったり、独特の言い回しを使う人といたら、自分も使うようになったなど、これらも言語接触の一例でしょう。

ただ、悪い点として、教師のアクセントや語彙などの誤りや勘違いもうつってしまう可能性を考えると日頃自分は正しく話せているかなと、常に内省する姿勢が大切だなと思いました。

 

 

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