さて、今回は子音について勉強していきましょう!
と言いたいところですが、その前にいくつか用語を確認していきたいと思います。
音声を勉強していて挫折してしまう理由の一つは用語の多さなので、丁寧にみていくべきですし、
一気に勉強すると疲れてしまうので、少しずついきましょう。
口の中の用語
まず、上の図を見てみてください。今後子音を勉強するときに、必ずみることになる顔の断面図のようなものです。
上から、鼻、鼻の穴があり、唇を通って、顎、喉と並んでいるのが、わかりますか。
わからなければ、この顔は、左を向いている人といえばわかると思います。
音を出す上で大切なのは、鼻や、口なので、その周辺の用語が多いです。
口の中はいろいろな場所があり、それぞれに難しい名前がついています。
まずは、こんな名前の場所があって、なんとなくこの辺なのかなと思いながら進めるといいと思います。
厳密な場所など気にせずいきましょう。
口先から順にみていきましょう。
両唇(りょうしん)
まず、口先にあるのは、両唇です。
「りょうくちびる」ではありません。
両唇とは、文字通り「両」方の「唇」と書くように、上唇と下唇の両方のことです。
簡単には、唇ということです。
歯茎(しけい)
読み方は「しけい」です。
一般的には、「はぐき」と読みますよね。
音声のでは、上の歯のすぐ裏のことです。
どこのことだかよく分からなければ、実際に、「ラ」、「タ」、「ナ」などを言ってみましょう。
舌先がこの上の歯の裏に触れるのがわかると思います。
そこが歯茎です。
硬口蓋(こうこうがい)
口先から順と言いましたが、少し順番を変えます。
歯茎硬口蓋という場所を飛ばして、硬口蓋(こうこうがい)です。
硬口蓋とは、文字通り、硬い口の蓋(ふた)と書くので、上の絵を見ればわかりやすいのですが、
舌のある下顎に蓋をしているように見えませんか。
口に蓋をするので口蓋です。
その口蓋が硬いので硬口蓋です。というのは、骨があるため硬いんだそうです。
試しに舌をまず歯茎に当ててくでさい。そのまま奥に進むように上側を舌でなぞってみてください。
同じような硬さがしばらく続くと思います。
そこが硬口蓋です。
歯茎硬口蓋(しけいこうこうがい)
さて一つ戻って、歯茎硬口蓋です。
これは、歯茎側にある硬口蓋という意味です。
硬口蓋と歯茎硬口蓋、歯茎と歯茎硬口蓋の境界はどこ?と聞かれても、なかなか説明が難しいのですが、
大切なのは境目ではなく、
口先から奥に向かって、歯茎→歯茎硬口蓋→硬口蓋の順にあるというように理解しておくことです。
歯茎と硬口蓋の間なので、歯茎硬口蓋という名前は分かりやすいと思います。
ちなみに今はわからなくても問題はないのですが、
「た」「ち」「ひ」を順に口に出したとき、息がぶつかるような感覚が順に後ろになっていく感覚がわかるでしょうか。
「た」は歯茎、「ち」は歯茎硬口蓋、「ち」は硬口蓋の場所で発音をします。
もし、その具体的ば場所が分かりにくければ、3つの音を発音してみましょう。
その舌の位置が順に、歯茎、歯茎硬口蓋、硬口蓋です。
軟口蓋(なんこうがい)
硬口蓋は硬い口の蓋でしたが、今度は、軟口蓋ですので、軟らかい口の蓋ですね。
骨が無くなるから軟かくなるんです。
先ほど硬口蓋のときに、舌で奥に向かってなぞるとしばらく同じ硬さが続くと言いましたが、もっと奥にいってみてください。
急に軟らかいらかいところにあたりませんか。
オススメは口を大きく開きながらやると見つけやすいです。
「かきくけこ」といってみると、どこか後ろの方で音が出ていると感じませんか。
そこが軟口蓋です。
口蓋垂(こうがいすい)
まず、口蓋垂は今までの他の用語と比べ、格段に重要度は下がりますが、触れておきます。
口の蓋である口蓋が垂れているから、口蓋垂です。
口を大きく開けた時、なにかぶらーんと垂れているものはありませんか。
そうです。いわゆるノドチンコのことです。
声門
声門は、図を見るとわかりますが、喉の奥の声帯のところにあります。
よって、他と違って触れません。
人は話すとき、声帯を使います。
声帯を開けたり、閉めたりして、息を量をコントロールします。
息が多いと掠れたような声になったりします。
この声帯の隙間のことを声門と言います。
まとめ
今回はそれぞれ口の中の場所と名前を見てきました。
たくさんありましたね。
今回の口の中の場所を使って、私たちは音を出していきます。
発音するためには口のいろいろな場所を使います。それが今回紹介した用語です。
これからの音声の勉強では、この場所のことをまとめて、調音点といいますので、覚えておきましょう。
両唇 ・・・くちびるのこと
歯茎 ・・・上の歯の裏側のこと
歯茎硬口蓋 ・・・歯茎に近い硬口蓋のこと
硬口蓋 ・・・下顎の上にある硬いところ
軟口蓋 ・・・下顎の上にある軟かいところ
口蓋垂 ・・・のどちんこ
声門 ・・・声帯の隙間、のどの奥にある
音を出すためのこれらの場所を調音点という
おわりに
今回は、子音を勉強する時に必須な用語の一部を勉強しました。
いきなり子音を勉強しても、情報量が多くなるため、用語の一部を先にみてみました。
今回の学習で大切なのは、用語を暗記することではなく、なんか口の中の場所が変な難しい用語で書いてあるけど、結局はこの辺のことだなということがわかるということです。
両唇ときいたら、くちびるのことねとわかることが大切なのです。
音声の初めは、まず硬口蓋のような用語を聞いたら、この辺ねとだいたいでいいので、わかるように練習していきましょう。
参考にした本
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