言語記号の特徴③〜分節性〜

分節性

今回で言語とその性質の3回目になります。

今回は「分節性」という性質をみていきましょう。

分節性とは、「節(せつ)を分ける」と書くように、節を分けることです。

節とは、英語ではよく聞く言葉ですが、簡単にいうと、文のことです。

そこで、実際に文を分けてみましょう。

「私は学生です。」

「私 /  は  /  学生  / です。」

4つの単語に分けることができました。

このように文を意味の単位に分けられる性質分節性と言います。

ですが、それがどうしたの?と思ってしまいます。

次に、「学生」という単語を「先生」に変えてみましょう。

「私は先生です。」

この「学生」は「先生」に変えても成り立ちます。そして、「人間」や「日本人」のような言葉に変えても同様に成り立ちます。

そして同時に「私」を「田中さん」や「おじいさん」に変えても成り立ちます。

助詞の「は」も「が」や「も」に変えても成り立ちます。

このように、単語は有限でも組み合わせは無限で、それによって無限の意味が表せる

これが分節性のおかげと言えます。

二重分節性

今度は二重分節性です。

逆に言えば、先程勉強した分節性は二重ではないということです。

つまり、分節性では1回したものを二重分節性では2回行うということです。

分節性は文を意味の単位に分けました。つまり「文から語」に分けられるという性質でした。

2回分けると言うことは、語をさらに分けるということです。語はもう分けられないよと思うかもしれませんが、分けられるのです。

結論から言うと、二重分節性とは「文から語。語から音」に2回分けるということです。

これはフランスの言語学者マルチネによって名付けられたそうです。

とても簡単に説明すると、

「私は学生です。」

の文は、

「私 /  は /  学生  /  です。」

と語に分けられ、さらにそれが、

「わ /  た / し / は / が / く / せ / い / で / す 。」

と音に分けられるということです。

あたりまえじゃんと思うかもしれませんが、そういうことなのです。

ちなみに

分節性の「文から語」の「語」は本当は形態素と言います。

二重分節性の「文から語(形態素)。語(形態素)から音」の「音」は本当は音素と言います。

厳密には音素に分けるということはアルファベットに分けるということみたいですが、分かりやすさを重視をし、あえてひながなを使いました。

そして

同時に複数のことをやることをマルチタスク、多方面で活躍することをマルチに活躍すると言ったりするイメージから、

私は

『二重』分節性 → 複数 → マルチ → マルチネ

のように覚えていました笑。

おわりに

今回の分節性・二重分節性はいろいろな参考書にも少ししか書いてないことが多いですが、

少しでも理解の手助けになれば幸いです。

 

 

ヒューマンアカデミー著(2018)『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第4版4刷』SHOEISHA

 

 

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