言語記号の特徴⑧〜統合関係と連合関係〜

今回で、言語記号の特徴としては最後で統合関係と連合関係を見ていきます。

私は日本語教育能力検定試験の勉強開始した1年目は全然理解できていなかったというより目にも入っていなかった言葉です。

こんな感じ、こんなイメージのようなものだけでもつかんでもらえればと思います。

統合関係

統合関係とは、英語ではsyntagmatic relation(シンタグマティックリレーション)と言います。

relationは「関係」という意味なので、シンタグマティックとは何やねんという話になります。

語頭のsyn(シン)という言葉に注目すると、このsynは「一緒に」という意味を持つ接頭辞です。シンクロのシンもsynが使われていますね。

この「一緒」と「統合」のイメージから、いろいろな言葉がくっついて1つになるようなイメージです。

例えば、「明日ゆっくり散歩する」という文を考えてみます。

この文を要素に分けると、「明日」「ゆっくり」「散歩する」の3つの要素(言葉と考えていいです)になります。言い換えると、3つの要素が現れていることになります。

そしてこの「明日」「ゆっくり」「散歩する」の3つの要素が横につながって一つの文ができています。

この要素と要素が横につながっている関係統合関係です。横の関係とも言われます。

ちなみに、この統合関係の要素のまとまりのことを構造と言います。

連合関係

連合関係とは、英語でparadigmatic relation(パラディグマティックリレーション)と言います。

これも語頭の意味を使って考えます。paraというのは近いという意味を持ちます。パラフレーズという言葉からも何となくわかるかもしれません。パラフレーズとは意味の近い言葉に言い換えることなので。

この近いという意味を使って考えてみましょう。

先ほどの「明日ゆっくり散歩する」について、

ここの3つの要素ではない言葉で、近い意味の言葉がたくさんあります。

例えば、明日という言葉は来週であったり、あさってという言葉に変えても、意味は成り立ちます。

散歩するもウォーキングするやジョギングするに変えても意味は成り立ちます。

このように同じ種類の言葉、近い種類の言葉の関係連合関係と言います。

統合関係を横の関係と言うなら、連合関係は縦の関係と呼べます。

ちなみにこの連合関係の要素のまとまりのことを体系と言います。

まとめ

統合関係と連合関係を一つにまとめると以下のようになります。

このような図でみると、縦の関係、横の関係のイメージもしやすいです。統合関係と連合関係のイメージ

おわりに

いかがでしたか。

感想として、統合関係については語順が大切、連合関係については分節性と関連があるのかなと思いました。

なかなか大変だったと思います。

2年目にやっと、初めて聞いてびっくりした記憶があります。しかも内容が全然頭に入ってきませんでした。みなさんは忘れても聞いたことがあると言えるように、または推測できるようにしておけば試験に出ても対応できるかもしれません。

 

 

斎藤純男著(2017)『言語学入門』三省堂
ヒューマンアカデミー著(2018)『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第4版4刷』SHOEISHA

 

 

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